杉並の魅力

みなさんこんにちは。入庁3年目、課税課区民税第一係の大原です。

受験生の時に参加してから、内定者スタッフ、事務局として早5回目のすぎフェスです。

さて、今回のブログでは担当者から「杉並について」、「杉並の魅力」をテーマに書きなさいという指令が下り、何を書こうかと悩んでいるうちに締め切りを大幅に過ぎてしまいました…各方面に謝罪しますm(__)m


僕は1歳の時から杉並区の高円寺で育ちました。

そこで、変な小細工はせず、この愛着のある高円寺について書きたいと思います。


皆さんは高円寺と聞いて何を思い浮かべますか?


古着屋、商店街、東京高円寺阿波踊り、飲み屋、カフェ、ミュージシャン、お笑い芸人 etc…

一般的にはこういうイメージを持たれる方が多いかなぁと思います。

そして、そのイメージはきっと正しいです。


ですが、今回はそういうイメージの高円寺ではなく、歴史的な観点からの高円寺を見ていきたいと思います。


JR高円寺駅を中心とした高円寺地域の地図を見たことがある方はいらっしゃいますか?

きっと、地図を見た方は卍マークの多さに気づくと思います。高円寺はその名の通り、寺町として発展してきた街なんです。


実は、元々このあたりは「小沢村」と呼ばれていました。

江戸幕府3代将軍の徳川家光が鷹狩りをしていた際、この小沢村で急な雨に降られました。

その時、「宿鳳山高円寺」という曹洞宗の寺で雨宿りをし、そのもてなしを気に入ったことから、鷹狩りの際は宿鳳山高円寺に立ち寄るようになり、周辺の地名を高円寺に改称させたという逸話があります。

宿鳳山高円寺は現存しており、今でも徳川家ゆかりの寺として葵の紋がいくつも残っています。(ちなみに、もし見学される際は、屋根にある鬼瓦も必見の迫力です)


宿鳳山高円寺のすぐ近くには氷川神社という神社があります(この別当寺として宿鳳山高円寺が開かれたともされています)。この氷川神社の境内社には、日本で唯一と言われる気象神社があります。


JR高円寺駅と阿佐ケ谷駅の間に馬橋公園という公園がありますが、これは気象庁の気象台の分室があった場所で、さらにその前には旧陸軍の気象部が置かれていたんです。

気象部によって天気の神様を祀る神社が開かれ、のちに空襲によって焼失したことで、近くにあった氷川神社の境内に移ってきたというわけです。

気象神社は今でも気象予報士の試験を受ける人やイベント前に晴天の祈願をしに来る人が多く訪れています。かくいう僕も、氷川神社にお参りに行く時は、必ず気象神社にも立ち寄るようにしていますし、晴天祈願に行ったこともありました。笑


さて、ここまで長々と高円寺の歴史的なものを書いてきました。このブログは、何も高円寺の歴史をお教えするためのものではないし、勉強に使ってもらうためのものでもありません。


杉並区に限らず、もっと言えば公務員か民間かを問わず、みなさんはこれから地域の中で生きていくことになります。そうした時に、その地域について知るということは、その中で生きていく上でとても大切なことです。

みなさん、進路で色々悩む時期かと思いますが、気楽にブラブラ歩きながら、時にはそんな視点を持ってみるのも悪いことではないんじゃないかなと思います。

すぎフェスはそんなみなさんを全力で応援します。気楽に遊びに来てくださいね。



写真は上でも挙げている宿鳳山高円寺の山門です。ぜひ見学に行ってみてください。ついでに商店街をブラブラするのもおすすめです。