社会人の一人暮らし

みなさん、こんにちは。
入庁2年目、区民課区民係の西沖勇祐と申します。

この度は僕のブログに目を留めていただきありがとうございます。
早速ですが、このブログでは「社会人の一人暮らし」をテーマに書いていきます。ですので、みなさんの公務員試験対策に繋がるようなお話はできないと思いますので予めご了承ください(笑)  それでも尚、読んでいただけるのでありましたら、みなさんの試験勉強の合間のひと息になれば幸いです。

まずは僕自身のことを少し。
僕は、社会人になるとともに、つまり入庁と時を同じくして、一人暮らしデビューをしました。今2年が経とうとしています。
きっかけは、「就職と同時に一人暮らしを始め自分だけの力で生計を立てていくことで、社会人としてもあるいは一人の人間としても自立したい」というカッコつけた理由もあれば、単に「自由が欲しい」というド定番な気持ちもありましたが、一番は、親が笑って「家を出なさい」と背中を押してくれたことでした。(僕の実家は役所から1時間圏内で、親元で暮らすという選択肢もありました。)

我が子が就職し社会人になったからには、その姿を一番近くで毎日見たい、それが親というもの、だと僕は想像しますが、にもかかわらず親としての欲を殺し、僕の更なる成長を優先してくれたことに、今も感謝しています。まぁ単に、もう良い加減解放されたかったのかもしれませんが(笑)

そんなこんなで一人暮らし生活がスタートしたわけですが、はじめのうちは、「家のなかで流れる全ての時間が自分の思いのまま」「何をしても良い」という自由と、「その代わりそのツケはちゃんとあとで自分に返ってくる」「面倒な家事をサボっても誰も代わりにやってくれない」という責任とが天秤にかかり、均衡を保っていました。基本的に面倒なことが大嫌いなんです。自由には常に責任が伴う、ということを一人暮らしを始めてから存分に思い知らされました。

でも不思議なことに、環境は人間を変えるもので、苦手な自炊・掃除・洗濯もいつの間にか慣れにより当たり前となり、外で仕事をして家に帰ってきても仕事が待っていて、ひと息つけるのは1時間後とかっていう生活が普通になっていました。それどころか、実家時代には目玉焼き一つ作ったことも無かったのに、今ではこの場で自慢したいくらいレパートリーを持っています。ちょっと自信あります(笑)  某レシピサイト様々です。

今でもやっぱり家事は面倒で、そりゃ家に帰ったらぼーっとしたいですし、面倒なことは出来ればしたくないです。でも自由を得ることと引き換えにそういう環境に身を置くことを最終的には自ら選択した責任を自分で担うことで、明確な何かという訳ではありませんが、人として成長できたと思っています。


と、ここまで長々自分の話をしてきましたが、別に僕はここで、「一人暮らし最高!」「実家より一人暮らしの方が良い!」なんて言うつもりは勿論ありません(笑)  寧ろ多くの点で実家暮らしが羨ましいとも思っています。何が正解かって事ではなく、自分が選択した、あるいはそう選択せざるを得なかった環境のなかで、何を損ね何を得られるかの違いがあるというだけな気がするんです。


今まで実家で暮らし就職を機に一人暮らしを考えている方、
家事は面倒だしお金はかかるけれど、至高の自由があります。静かな朝を迎えられること、穏やかな休日を過ごせることは心地良いものです。たまにちょっと家事をサボってだらっとしてみるのも誰にも文句を言われませんし良いものです。それでも一人で生計を立てていけば、イチ人間としてきっと成長できます。
ちなみに、朝は起きられます。(笑)  一人暮らしの最初のハードルはもしかしたら「朝、ちゃんと起きられるか心配」っていうのかもしれませんが、大丈夫です。僕も同じ不安を抱えていました。今起きられないのは、勿論、体調面の兼ね合いもあるかとは思いますが、大概が「最悪、親が起こしてくれる」という保険・甘えからくるもので、自分しかいない環境に身を置けばその緊張感で起きられるようになります。ですので、そこは安心して良いと思います。(笑)

既に一人暮らしをされている方、
それだけで「凄いなぁ」と純粋に思います。就職活動を一人暮らしのなかでするというのは、胆力の要するものだと思います。想像を越える苦労があることでしょう。うがった見方をすれば、実家勢が試験勉強にあてている時間を、家事に費やし明日の就職活動の為にワイシャツやスーツにアイロンをかけていたりし、時間的にも体力的にもある意味、不利なのかもしれません。でも、実家勢には無い「強さ」を持っていると信じています。その「強さ」が就職活動に実を結ぶことを願っています。頑張ってください。

就職しても実家暮らしを望む方、
それは全然「甘え」とかじゃなくて、寧ろ素敵なことだと思います。家に帰れば、「おかえり」とご飯を作って待っててくれている人がいる。仕事でくたくたになっているなか、本当に有難いことです。あるいは見方を変えれば、我が子が疲れた顔をして「ただいま」と帰ってくる、その姿を見るだけで親は「立派な社会人に成長したね」と心震わせ嬉しく思うことでしょう。そしてそんな我が子を見て、「何かしてあげたい」「もっと頼って欲しい」とご飯をつくり、洗濯を代わりにし、朝は心を鬼にして叩き起こすのが、親心というものなのかもしれません。だとしたら、もうその時点で「親孝行」が出来ているような気が僕はします。ありふれた日常のなかにそういう何気ないけど素敵な描写がいくつもあるのではないでしょうか。だから、いつか実家を離れ巣立つその日まで、存分に甘えスネをかじって良いと思います。逆説的ですが、それが「親孝行」に繋がっている気がします。


長くなってしまいましたが、
やっぱり僕は、実家暮らしでも一人暮らしでも、どっちが偉いとかどっちが正解とか、そんなものは無くて、それぞれそこには見いだせるものが必ずあって、そのことに気付けるかどうかだと思います。
もしかしたら、それは「就活」においても同じなのかもしれませんね。これから、人生を大きく左右する局面に立ち向かわなければならない皆さんが、結果どんな環境に身を置くことになろうと、そこで自分自身のための何か素晴らしいものを見つけ出せることを願っています。

では、すぎフェス当日お会いできるのを楽しみにして、このブログを終わりにしたいと思います。
長々とありがとうございました。

写真は朝ベランダから撮った写真です。